あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「昨日の夜、あんなにキスをしたのに、まだ照れるの?」
「恥ずかしいです」
私がそう言い終わらないうちに小林さんはもう一度私の唇にキスを落とす。そして、また真っ赤になる私を見ながらニッコリと笑う。今朝の小林さんはどこかイジワルスイッチが入っているのかもしれない。
「それに意地悪ですね」
「違うよ。浮かれているだけ、俺、ずっと美羽ちゃんのことが好きだったから、こんな風に俺の腕の中にいる美羽ちゃんを見て浮かれてる。美羽ちゃん。身体きつくない?」
初めての夜だったから、私の身体に今までに感じたことのない痛みを覚えたのは間違いないけど、それは私の小林さんからの愛の証だとさえ思うから、下腹の辺りに違和感を覚えるけど、それさえも愛しいと私は思っていた。
「大丈夫です。小林さん、とっても優しかったから。あの、このシャツ…ありがとうございます。小林さんが着せてくれたんですよね」
「あれ、覚えてない?美羽ちゃんがそのまま寝てしまいそうだったから、服を着るように言ったら、『何か借りれますか』って言ったから、貸したんだよ。俺が水を飲みに言っている間に美羽ちゃん着替えてから寝ちゃってて、俺もそのまま美羽ちゃんの横に寝たんだよ」
全く記憶がない。
でも、よく見ると、前のボタンがいくつか掛け違っている。これが自分でした証拠なのかもしれない。それにしてもいくら眠かったとはいえ、記憶がないなんて。
「そうなんですか?」
「うん。さ、その恰好は俺の目に悪いから、着替えようか」
「恥ずかしいです」
私がそう言い終わらないうちに小林さんはもう一度私の唇にキスを落とす。そして、また真っ赤になる私を見ながらニッコリと笑う。今朝の小林さんはどこかイジワルスイッチが入っているのかもしれない。
「それに意地悪ですね」
「違うよ。浮かれているだけ、俺、ずっと美羽ちゃんのことが好きだったから、こんな風に俺の腕の中にいる美羽ちゃんを見て浮かれてる。美羽ちゃん。身体きつくない?」
初めての夜だったから、私の身体に今までに感じたことのない痛みを覚えたのは間違いないけど、それは私の小林さんからの愛の証だとさえ思うから、下腹の辺りに違和感を覚えるけど、それさえも愛しいと私は思っていた。
「大丈夫です。小林さん、とっても優しかったから。あの、このシャツ…ありがとうございます。小林さんが着せてくれたんですよね」
「あれ、覚えてない?美羽ちゃんがそのまま寝てしまいそうだったから、服を着るように言ったら、『何か借りれますか』って言ったから、貸したんだよ。俺が水を飲みに言っている間に美羽ちゃん着替えてから寝ちゃってて、俺もそのまま美羽ちゃんの横に寝たんだよ」
全く記憶がない。
でも、よく見ると、前のボタンがいくつか掛け違っている。これが自分でした証拠なのかもしれない。それにしてもいくら眠かったとはいえ、記憶がないなんて。
「そうなんですか?」
「うん。さ、その恰好は俺の目に悪いから、着替えようか」