あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
私の部屋には今、小林さんがいる。
日本の部屋ではなくて、ここフランスのアパルトマンの部屋に。小林さんはソファに座ると私の部屋を見回している。見られて困るものはないけど、恥ずかしい。結局、プチホテルには行かずに私の部屋でフランスに居る間は過ごすことに決まると、私は恥ずかしいけど、一緒に居れる時間が長い分、やっぱり嬉しかった。
こういう時は婚約しているというのはそれなりに効力を発するのか、何も言われることもなく。ホテルは取らないことを伝えると、『まあ、そうだとは思ったよ』と言われたので、小林さんは私の部屋に来ていた。少し落ち着きたいと思い、コーヒーを淹れることにした。
「そんなに見ないでください。小林さんが来ると思わなかったので、掃除もしてないです。あの、小林さんが過ごせるように掃除は後からしますね」
平日は研究所に殆どいるので、この部屋は寝に帰ってくるくらい。休日はというと半分くらいはキャルの部屋に居て、半分は外にいるという感じ。何も用事の無い日は自分の部屋で過ごすけど、殆どが本とか資料を読んで過ごす。日本人は仕事をしすぎといわれるけど、そんなに簡単に今までの生活を変えられるほどの器用さは持ち合わせてなかった。
私の部屋には日本の部屋と同じように本が溢れている。日本にかなりの量を置いてきたのに、やはり増えてしまうのは性格なのかもしれない。日本の物もあるけど、半分はフランス語で書かれた原書だった。
「ううん。美羽ちゃんらしく本はいっぱいだけど、きちんとした部屋だよね。ホッとする。それに別に掃除はしないでいいよ」
「ホッとですか?」
日本の部屋ではなくて、ここフランスのアパルトマンの部屋に。小林さんはソファに座ると私の部屋を見回している。見られて困るものはないけど、恥ずかしい。結局、プチホテルには行かずに私の部屋でフランスに居る間は過ごすことに決まると、私は恥ずかしいけど、一緒に居れる時間が長い分、やっぱり嬉しかった。
こういう時は婚約しているというのはそれなりに効力を発するのか、何も言われることもなく。ホテルは取らないことを伝えると、『まあ、そうだとは思ったよ』と言われたので、小林さんは私の部屋に来ていた。少し落ち着きたいと思い、コーヒーを淹れることにした。
「そんなに見ないでください。小林さんが来ると思わなかったので、掃除もしてないです。あの、小林さんが過ごせるように掃除は後からしますね」
平日は研究所に殆どいるので、この部屋は寝に帰ってくるくらい。休日はというと半分くらいはキャルの部屋に居て、半分は外にいるという感じ。何も用事の無い日は自分の部屋で過ごすけど、殆どが本とか資料を読んで過ごす。日本人は仕事をしすぎといわれるけど、そんなに簡単に今までの生活を変えられるほどの器用さは持ち合わせてなかった。
私の部屋には日本の部屋と同じように本が溢れている。日本にかなりの量を置いてきたのに、やはり増えてしまうのは性格なのかもしれない。日本の物もあるけど、半分はフランス語で書かれた原書だった。
「ううん。美羽ちゃんらしく本はいっぱいだけど、きちんとした部屋だよね。ホッとする。それに別に掃除はしないでいいよ」
「ホッとですか?」