あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
そして、私の手からマグカップを取ってテーブルの上に置くと、またニッコリと笑い、フワッと私の身体を抱き寄せた。小林さんの腕に私は抱き寄せられ、抗うこともなくそのまま小林さんの胸に落ちてしまった。シャツ越しに温もりと優しさを感じて、ドキドキが止まらなくなる。
静かな自分の部屋で抱き寄せられると、あの日、私がフランスに行く前の日を思い出す。あの日も小林さんの胸に抱かれて時間を過ごした。あの時間があったからこそ、今まで頑張れたというのもある。あれから一年、私は私なりに頑張ったと思う。
「美羽。会いたかった」
小林さんの言葉で私は涙が頬を伝うのを感じた。
フランスに来ることを決めたのは私。
小林さんに甘えて私はこの地に来た。だからこそ、誰にも弱音は吐けなかった。キャルや折戸さんがいて、どんなに優しくして貰っても私は泣かなかった。なのに、私は小林さんに抱きしめられたら、こんなにも簡単に涙を流してしまう。一人になって小林さんを思う時に涙を流す時はあったけど、それでも、朝が来ると私の顔には笑みを張り付かせていた。
小林さんは私の背中を撫でて、優しく抱きしめてくれるだけ。それだけで私は幸せだった。泣いて真っ赤になっていると思われる顔を見られたくなくて、そっと逸らすと小林さんはクスクス笑う。
「可愛いのに何で隠すの?」
「泣いちゃったから恥ずかしいです」
「美羽ちゃんのことだから頑張っていたんだよね。もっと早く会いに来たかったのにごめん」
「仕事が忙しかったのは知ってます」
「でも、美羽ちゃんを我慢させちゃった。あと一年頑張れるように俺がフランスに居る間は思いっきり甘やかすよ」
静かな自分の部屋で抱き寄せられると、あの日、私がフランスに行く前の日を思い出す。あの日も小林さんの胸に抱かれて時間を過ごした。あの時間があったからこそ、今まで頑張れたというのもある。あれから一年、私は私なりに頑張ったと思う。
「美羽。会いたかった」
小林さんの言葉で私は涙が頬を伝うのを感じた。
フランスに来ることを決めたのは私。
小林さんに甘えて私はこの地に来た。だからこそ、誰にも弱音は吐けなかった。キャルや折戸さんがいて、どんなに優しくして貰っても私は泣かなかった。なのに、私は小林さんに抱きしめられたら、こんなにも簡単に涙を流してしまう。一人になって小林さんを思う時に涙を流す時はあったけど、それでも、朝が来ると私の顔には笑みを張り付かせていた。
小林さんは私の背中を撫でて、優しく抱きしめてくれるだけ。それだけで私は幸せだった。泣いて真っ赤になっていると思われる顔を見られたくなくて、そっと逸らすと小林さんはクスクス笑う。
「可愛いのに何で隠すの?」
「泣いちゃったから恥ずかしいです」
「美羽ちゃんのことだから頑張っていたんだよね。もっと早く会いに来たかったのにごめん」
「仕事が忙しかったのは知ってます」
「でも、美羽ちゃんを我慢させちゃった。あと一年頑張れるように俺がフランスに居る間は思いっきり甘やかすよ」