あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
そんなことをぼーっと考えていると、小林さんが少し動いた。もうそろそろ朝で、私は研究所に一度行かないといけない。所長と支社長の間で話は終わっていると思うけど、キャルには話をしないといけない。
「おはよう。美羽ちゃん。今、何時?」
「そろそろ七時なので、私は起きますが、小林さんはもう少しゆっくりでも大丈夫だと思います」
「いや、俺も起きる。今日は忙しいしね。思ったよりもフランス支社の規模が大きいから、現地企業の視察は楽しみだよ。本社はここをヨーロッパの戦略の拠点にするために本社営業一課から折戸さんはここに来させたのが分かる気がした」
小林さんは私を抱きしめながら、ゆっくりと甘い声を耳元で響かせるけど、内容は仕事のこと。それがいいと私は思ってしまう。
「昨日、カリキュラムを提出しているので、全てとは限りませんが、半分くらいはアポも取れているのではないかと思います。正直、私が通訳として役立つとは思えないので、それは心配です」
「居てくれるだけでいいよ。言葉は分からないけど、美羽ちゃんが日常会話をしてくれたらそれでいいし。それよりもまだ俺に慣れない?さっきから、俺の方を全く見ないし」
まだ慣れないというけど、そんなにすぐに一年前に戻れるわけはない。距離の取り方にこれでいいのかと考えてしまう。小林さんがフランスに居る間は私のアパルトマンに住むことは決まっていて、これから朝も夜もずっと一緒になる。一年前に一緒に暮らしていた頃、私は幸せだった。
「おはよう。美羽ちゃん。今、何時?」
「そろそろ七時なので、私は起きますが、小林さんはもう少しゆっくりでも大丈夫だと思います」
「いや、俺も起きる。今日は忙しいしね。思ったよりもフランス支社の規模が大きいから、現地企業の視察は楽しみだよ。本社はここをヨーロッパの戦略の拠点にするために本社営業一課から折戸さんはここに来させたのが分かる気がした」
小林さんは私を抱きしめながら、ゆっくりと甘い声を耳元で響かせるけど、内容は仕事のこと。それがいいと私は思ってしまう。
「昨日、カリキュラムを提出しているので、全てとは限りませんが、半分くらいはアポも取れているのではないかと思います。正直、私が通訳として役立つとは思えないので、それは心配です」
「居てくれるだけでいいよ。言葉は分からないけど、美羽ちゃんが日常会話をしてくれたらそれでいいし。それよりもまだ俺に慣れない?さっきから、俺の方を全く見ないし」
まだ慣れないというけど、そんなにすぐに一年前に戻れるわけはない。距離の取り方にこれでいいのかと考えてしまう。小林さんがフランスに居る間は私のアパルトマンに住むことは決まっていて、これから朝も夜もずっと一緒になる。一年前に一緒に暮らしていた頃、私は幸せだった。