あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「キャル。後から研究の事で連絡する」
「あ、それはいい。彼が傍に居る時は研究のことは忘れて」
「ありがとう。じゃ、行くね」
「キャロラインさん。また会いましょう」
これ以上ここにいると、キャルのおもちゃになると思って、早々に挨拶を終わらせて研究室を出ると、ホッとした。横に小林さんが居るのにそういうことを話すのは恥ずかしいとしか言いようがなかった。オープン過ぎるのも困る。研究所を出ると大きく息を吐いた。神経がすり減りそうだった。
「そんなに意識しなくていいよ。いきなり押し倒したりしないから。高校生でもあるまいし」
「え。あの。その」
「さあ、仕事、仕事」
そういうと、小林さんは顔を真っ赤にした私の手をキュッと握った。
「仕事中だけど、このくらいはいいよね」
フランスでの現地視察はアポが取られてあったのでスムーズに動くことが出来た。私はガイド兼通訳として小林さんの横で仕事をする。ふと、初めて本社営業一課で一緒に得意先を回ったのを思い出していた。あの時は日本語で商談をまとめていくのを見て、研究者としての見地から、付け足しをすることが多かった。
ここでも、小林さんはサラリとフランス語を話した。話せないと思っていたけど、日常会話くらいならば話すことが出来た。私はここでも研究者としての見地から付け足しをするだけだった。視察と言いながら、小林さんと視察先の人は意気投合して話を纏めていく。
「あ、それはいい。彼が傍に居る時は研究のことは忘れて」
「ありがとう。じゃ、行くね」
「キャロラインさん。また会いましょう」
これ以上ここにいると、キャルのおもちゃになると思って、早々に挨拶を終わらせて研究室を出ると、ホッとした。横に小林さんが居るのにそういうことを話すのは恥ずかしいとしか言いようがなかった。オープン過ぎるのも困る。研究所を出ると大きく息を吐いた。神経がすり減りそうだった。
「そんなに意識しなくていいよ。いきなり押し倒したりしないから。高校生でもあるまいし」
「え。あの。その」
「さあ、仕事、仕事」
そういうと、小林さんは顔を真っ赤にした私の手をキュッと握った。
「仕事中だけど、このくらいはいいよね」
フランスでの現地視察はアポが取られてあったのでスムーズに動くことが出来た。私はガイド兼通訳として小林さんの横で仕事をする。ふと、初めて本社営業一課で一緒に得意先を回ったのを思い出していた。あの時は日本語で商談をまとめていくのを見て、研究者としての見地から、付け足しをすることが多かった。
ここでも、小林さんはサラリとフランス語を話した。話せないと思っていたけど、日常会話くらいならば話すことが出来た。私はここでも研究者としての見地から付け足しをするだけだった。視察と言いながら、小林さんと視察先の人は意気投合して話を纏めていく。