あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
お酒は嗜むもの。それを言ったのは誰だったのだろうか?
私はそんなことを薄い膜が張ったような頭で考えていた。今日の私は明らかに飲み過ぎだったと思う。仕事で疲れてたと言うのもあるけど、小林さんにサプライズで会えたというのもある。どちらかというと後者の方が強い。
ふわふわする身体は気持ちいい。このまま寝てしまいたいくらいに気持ちいい。
「美羽ちゃん。行くよ」
会計を終わらせた小林さんは私の座る席に戻ってくると優しく微笑みながら、私の腰に腕を回すとグッと身体を引き寄せた。フワッと浮いた私の身体は浮いたと思った瞬間に優しく小林さんの腕に包まれていた。広い胸に抱きかかえられるように店を出ると、少しだけひんやりとした空気が私を包んだ。
火照る身体には気持ち良すぎた。
自分ではしっかりと自分の足で歩いているつもりだったけど、酔いが回った身体は自分の意思とは反対に動く。そして、小林さんに身体の傾けてから店を出る私には周りにもたくさんの人は居たと思うけど、何も見えない。いつもなら恥ずかしいと思うかもしれないけど、お酒に酔っている私はそんなことよりも嬉しい気持ちの方が大きい。
「ゆっくりでいいからね」
どこまでも飛んで行けそうな気がする私がいた。
「気持ちいいです」
「そっか、それならよかった。気持ち悪くなったら言って」
抱かれたままの私が見上げると、そこには綺麗な小林さんの顔。私は手を伸ばすと小林さんの頬に添えた。
私はそんなことを薄い膜が張ったような頭で考えていた。今日の私は明らかに飲み過ぎだったと思う。仕事で疲れてたと言うのもあるけど、小林さんにサプライズで会えたというのもある。どちらかというと後者の方が強い。
ふわふわする身体は気持ちいい。このまま寝てしまいたいくらいに気持ちいい。
「美羽ちゃん。行くよ」
会計を終わらせた小林さんは私の座る席に戻ってくると優しく微笑みながら、私の腰に腕を回すとグッと身体を引き寄せた。フワッと浮いた私の身体は浮いたと思った瞬間に優しく小林さんの腕に包まれていた。広い胸に抱きかかえられるように店を出ると、少しだけひんやりとした空気が私を包んだ。
火照る身体には気持ち良すぎた。
自分ではしっかりと自分の足で歩いているつもりだったけど、酔いが回った身体は自分の意思とは反対に動く。そして、小林さんに身体の傾けてから店を出る私には周りにもたくさんの人は居たと思うけど、何も見えない。いつもなら恥ずかしいと思うかもしれないけど、お酒に酔っている私はそんなことよりも嬉しい気持ちの方が大きい。
「ゆっくりでいいからね」
どこまでも飛んで行けそうな気がする私がいた。
「気持ちいいです」
「そっか、それならよかった。気持ち悪くなったら言って」
抱かれたままの私が見上げると、そこには綺麗な小林さんの顔。私は手を伸ばすと小林さんの頬に添えた。