あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「うん。どこまでとかは分からないけど、さっきから、少しだけ身体揺れているから、少し酔ったかなとは思っていたけど、足が立たないとは思わなかった。でも、俺、筋トレしてるから大丈夫だよ。美羽ちゃんぐらい軽々と抱えられるから」
筋トレ…。確かに小林さんのがっしりとした身体なら軽々と持ち上げられそうだけど、やっぱりそれは恥ずかしい方が先にくる。それに抱き上げられた自分の姿を想像するだけで恥ずかしさが増す。
「多分、手を貸して貰うだけで大丈夫だと思います」
「分かった。じゃ、美羽ちゃん。俺に掴まってからゆっくりでいいから足に力を入れてくれる」
私は自分の手を伸ばし、小林さんの方に腕を伸ばす。小林さんの腕に自分の手で掛けようとした瞬間スルッと自分の手が落ちた。何度しても私の手は小林さんのスーツを掴むことさえ出来ない。まさか手の握力まで落ちているとは思わなかった。さっきまで何ともなかったのに、急にアルコールが回ったのではないかと思う。
「先に会計してくる。それまで待てる?」
「あ、私も払います」
自分のバッグを開けようとするけど、今度は指が上手く動かなかった。そんな私の手をゆっくりと小林さんの手が包んだ。
「大丈夫。後からでいいから」
そういうと私をそこに置いたまま、レジの方に行ってしまった。その後ろ姿を見ながら身体に力をいれようとするけどやっぱり無理で、大きな溜め息を零したのだった。
筋トレ…。確かに小林さんのがっしりとした身体なら軽々と持ち上げられそうだけど、やっぱりそれは恥ずかしい方が先にくる。それに抱き上げられた自分の姿を想像するだけで恥ずかしさが増す。
「多分、手を貸して貰うだけで大丈夫だと思います」
「分かった。じゃ、美羽ちゃん。俺に掴まってからゆっくりでいいから足に力を入れてくれる」
私は自分の手を伸ばし、小林さんの方に腕を伸ばす。小林さんの腕に自分の手で掛けようとした瞬間スルッと自分の手が落ちた。何度しても私の手は小林さんのスーツを掴むことさえ出来ない。まさか手の握力まで落ちているとは思わなかった。さっきまで何ともなかったのに、急にアルコールが回ったのではないかと思う。
「先に会計してくる。それまで待てる?」
「あ、私も払います」
自分のバッグを開けようとするけど、今度は指が上手く動かなかった。そんな私の手をゆっくりと小林さんの手が包んだ。
「大丈夫。後からでいいから」
そういうと私をそこに置いたまま、レジの方に行ってしまった。その後ろ姿を見ながら身体に力をいれようとするけどやっぱり無理で、大きな溜め息を零したのだった。