あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
私はマグカップを持ったまま、フリーズしてしまっていた。驚き過ぎると言葉を失い、このようになるのかと妙に頭の中で納得していた。どうしてここに…。そんな言葉がいくつも浮かぶのに、実際に口からは出て来ない。
「坂上が今までしていた研究の資料をだして」
聞きなれた声が私の耳に届く。この声を聞きながら私はずっと研究をしてきた。入ってきたその人は私を見つめ、鋭い眼光を光らせた。誰も入って来ないと思っていた研究室に入ってきた人は私がずっと一緒に研究をしてきた中垣先輩だった。
私の机の上に置いてある資料を見ると、「これか」といい、視線を流す。私の前のソファに座ると、レポートを捲りだしてしまう。静岡研究所にいるはずの中垣先輩がなんでここにいるのだろう。
「どうしてここに?旅行ですか?」
「研究をするために決まっているだろ。っていうか、フランスに一年留学が伸びたことを何で俺に相談しなかった?所長から聞いて驚いたよ。馬鹿じゃないのか?小林とはどうなっているんだ。坂上のことだから、研究を終らせてからとか、フランス研究所が困っているからとかで決めたんだろ」
そんなにポンポン言われても上手に応えられない。中垣先輩の頭脳と私のでは出来が違う。処理能力を考えて欲しいくらいだ。でも、中垣先輩が私の心配をしてくれているのは分かる。私と小林さんのことはフランス留学の前から心配をしてくれていた。
でも、直前に中垣先輩のお祖母さんの具合が思わしくなくかなり危ないということで、どちらが行くかとなった時に私が行くようにした。
「坂上が今までしていた研究の資料をだして」
聞きなれた声が私の耳に届く。この声を聞きながら私はずっと研究をしてきた。入ってきたその人は私を見つめ、鋭い眼光を光らせた。誰も入って来ないと思っていた研究室に入ってきた人は私がずっと一緒に研究をしてきた中垣先輩だった。
私の机の上に置いてある資料を見ると、「これか」といい、視線を流す。私の前のソファに座ると、レポートを捲りだしてしまう。静岡研究所にいるはずの中垣先輩がなんでここにいるのだろう。
「どうしてここに?旅行ですか?」
「研究をするために決まっているだろ。っていうか、フランスに一年留学が伸びたことを何で俺に相談しなかった?所長から聞いて驚いたよ。馬鹿じゃないのか?小林とはどうなっているんだ。坂上のことだから、研究を終らせてからとか、フランス研究所が困っているからとかで決めたんだろ」
そんなにポンポン言われても上手に応えられない。中垣先輩の頭脳と私のでは出来が違う。処理能力を考えて欲しいくらいだ。でも、中垣先輩が私の心配をしてくれているのは分かる。私と小林さんのことはフランス留学の前から心配をしてくれていた。
でも、直前に中垣先輩のお祖母さんの具合が思わしくなくかなり危ないということで、どちらが行くかとなった時に私が行くようにした。