あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
私にしたらあの『婚約』という約束があったから、フランスでも頑張れたと思う。それを伝えないといけないと思うのに、中々言葉にならない。婚約という形で私を縛ったという小林さんは少しだけ苦しそうだったけど、一度大きく息を吐いてから私を真っ直ぐに見詰めた。
小林さんの瞳の中に私が映っていた。真っ直ぐな視線は小林さんらしい強さと優しさが込められていた。
「美羽。もう一度聞く。俺でいい?」
それは私の言葉だった。私はあの時も今も小林さんが大好き。婚約という形で縛ったというけど、それで私は幸せだったし、もっと傍に居たいと思ったし、もう離れたくないと思った。私がゆっくりと頷くと小林さんは少しホッとしたようにもう一度笑った。
「坂上美羽さん。俺と結婚してください」
小林さんは素敵な教会のステンドグラスの下。一緒に陽の光に包まれている私にプロポーズをする。何度も何度も結婚という言葉を口にしていた小林さんだったけど、今日はいつも以上に男らしさを感じていた。
「お願いします」
「あーよかった。緊張した」
「緊張したのですか?」
「俺、美羽ちゃんの前だったら余裕ない。全力投球しても足りないくらい。でも、美羽ちゃんが俺の奥さんになるのかと思うと嬉しい」
「私で本当にいいんですか?」
「もう、俺の奥さんになることから逃げられないよ。覚悟して」
逃げる?…違う。私が望んで…小林さんの奥さんになりたい。もしも縛ってくれるなら、ずっと小林さんの傍に居たいと思った。
小林さんの瞳の中に私が映っていた。真っ直ぐな視線は小林さんらしい強さと優しさが込められていた。
「美羽。もう一度聞く。俺でいい?」
それは私の言葉だった。私はあの時も今も小林さんが大好き。婚約という形で縛ったというけど、それで私は幸せだったし、もっと傍に居たいと思ったし、もう離れたくないと思った。私がゆっくりと頷くと小林さんは少しホッとしたようにもう一度笑った。
「坂上美羽さん。俺と結婚してください」
小林さんは素敵な教会のステンドグラスの下。一緒に陽の光に包まれている私にプロポーズをする。何度も何度も結婚という言葉を口にしていた小林さんだったけど、今日はいつも以上に男らしさを感じていた。
「お願いします」
「あーよかった。緊張した」
「緊張したのですか?」
「俺、美羽ちゃんの前だったら余裕ない。全力投球しても足りないくらい。でも、美羽ちゃんが俺の奥さんになるのかと思うと嬉しい」
「私で本当にいいんですか?」
「もう、俺の奥さんになることから逃げられないよ。覚悟して」
逃げる?…違う。私が望んで…小林さんの奥さんになりたい。もしも縛ってくれるなら、ずっと小林さんの傍に居たいと思った。