あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
 俺の腕の中に甘えるように入ってきて目を閉じる美羽ちゃんはヤバいくらいに可愛い。

 少し身体を動かす度に美羽ちゃんのシャンプーの香りが鼻腔を擽る。さすがに同じシャンプーは使わないけど、それでも、美羽ちゃんが俺の傍を通り過ぎる時に薫らせる香りは俺にとっては日常になりつつある。

『結婚』したということを意識する香りだった。


 家事も仕事も一生懸命で真面目だから、必死に両方を頑張ろうとする。忙しいながらも必死に俺のために頑張る姿は愛しさしかない。そんな美羽ちゃんが望む甘えは大歓迎。


『甘えてもいいよね』っていう美羽ちゃん。


 甘えてもいいけど、大歓迎だけど、本当に俺のことをどうするつもりなんだろう。美羽ちゃんは俺の腕の中に身体を近付けるとシャツに頬を寄せる姿は真面目で仕事をしている時とのギャップに翻弄されそうなる。


 可愛い過ぎる。マジで、可愛い。


 美羽ちゃんの温もりを抱きしめ、俺は美羽ちゃんが起こしてくれるまで寝たふりをすることにした。俺こそ本当に『甘えている』。


 結婚というのは想像以上にいいもので、朝起きて一番好きな女の子がいて、夜寝る時も一番好きな女の子がそこにいるということ。


 君は俺にとって最後の恋の相手。


 俺のこれからの一生かけて幸せにすると誓うよ。嫌だと言っても逃げ道を作って上げるほど俺は優しくないから覚悟すること。


 まずは今晩こそはワインを一緒に飲もう。






「蒼空さん。そろそろ起きないと会社に遅れますよ」


 そんな愛する可愛い妻の声に俺は甘える。


「もう少し寝せて」


 The End
 
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