運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
ーーーそして夏休みーーーー
自分の部屋で夏休みの宿題をしてたら里佳からのラインが届いた。
【やほー元気?
先生とは相変わらず?
今度私と拓と功太と
一泊で海に行かない?
水着も一緒に買いに行こう♪
でー柊先生にはアッシー頼みたいんだけど頼んでくんない?
じゃあ頼んだよ☆】
「そんな人任せな…」
でも陽一と海とか
かなり楽しいかもしれない。
一緒に行けるかなぁ。
「…ふふっ」
考えただけで楽しくなって
スマホを片手に陽一の部屋に向かった。
…カチャッ
もう何度もご飯を作りに入ってる
慣れ親しんだ部屋。
夏休みに入ってから陽一は忙しそうで、
夕方以降にしか家に帰ってこなくて
どこで何をしているのか聞いても、
はぐらかされて答えてもらえない。
それ以上踏み込むのも気が引けて
少し不安だったりするんだけど。
それは片想いの宿命だよね。
「さて、
今日も夜ご飯作り始めますか」
今日もいつものように
冷蔵庫から食材を取り出した。