かすみ草の恋 番外編
「さてと!!」


山田礼二が一度橘さんから
離れると


水捌けのゴムを手早く棒に差し込んで
押し込むと元の位置に戻し


「完璧には治らないけど
まぁ、こんなもんでしょ(笑)」


橘さんに向かって笑いかけるど
橘さんはフッと吹き出して笑った。


そしてようやく
俺の存在に気がつくと…


俺にもその笑顔を見せてくれた。


「もしかして…さっきレイジに
これを渡したのはあなた?
この人達は可哀想だけど……
レイジが無傷なのはあなたのおかげ。
ありがとう」



ズッキューーーン


好きだぁーー!!


橘さん!!!!


なんてかわいいんだ!!!


山田礼二もきっと同じ事を
考えてたんだろうな…


橘さんの肩を抱くと


「ねぇ、ミカ……それって
俺の事が好きって事でいいのかな?」


「もう!何を言いだすのよ〜
恥ずかしいなぁ…
そんなの決まってるじゃない」


「嫌だ!言ってくれないと。
俺はミカが好きだよ!愛してるよ!
外だろうと俺は…なんなら叫ぼうか?」


「ちょっと…恥ずかしいから…」


「じゃあ、ここでキスするよっ!!」


「わかった…言うから……
コホンッ…えーっと、レイジ??」


「なーにー?」


「す す す 好きだよっ!」


すると、山田礼二は橘さんの
両頬を手でグイッと引き付けると
チュッとキスをした。

「ああー!
今好きって言ったのに!」


「だって、ミカが
可愛すぎるからいけないんじゃん」


「かわいくないもんっ!」


「かわいいもんっ!!」


「「うははははは(笑)」」


てか、これは夢か?
学校の王子様とお姫様が
こんなに楽しそうに戯れているなんて…


山田礼二はいつもムスッとしてるし



橘美佳はいつもちっこい女の子にガードされていて、パッと見は美人過ぎて冷たそうに見える。


こんな2人が楽しそうに笑ってるなんて
超激レアじゃないか?(笑)



< 46 / 48 >

この作品をシェア

pagetop