かすみ草の恋 番外編
「ミカ…もういいよ?」

の声で橘さんは
恐る恐る顔を上げると


辺りを見回すと
3人組がひっくり返っていた。


少しの間立ち上がれないだろうな…


「レイジ…怪我ない??
私のせいで、ごめんね…
それと、ありがとう…
途中から訳が分からなくなって
すっごく怖かった…」


はぁ、橘さんごめん。
怖かったよね?
引っ張られた腕も
手形の後がくっきりと赤い。
ここから見てもわかるくらいに。


でも、真っ白な橘さんの肌に
真っ赤な手形はなんとも
妖艶に見えてしまうのは惚れた
弱みとして許してほしい。


「この通り!俺は無傷!!」


「なら、良かった…
ねぇ、レイジ?この3人目覚める?
ちょっとやり過ぎじゃない?」


「何甘いこと言ってんだよ?
見てみろよ!その腕。
俺のミカちゃんに手を出して
怪我させただけでも死刑に値するのに
これで済んだんだから感謝して欲しいくらいだよ…
5分もすれば目が覚める」


すると橘さんは自分の腕が
赤くなってるのに今気付いたのか
パッと後ろに隠した。

「なら良かった…
このまま目が覚めなくて
レイジが犯罪者になったら
どうしようかと思った……」


「ぶははははっ(笑)
それはご心配おかけしました。
お姫様…。
でももしこれで刑務所に入ったら
待っててくれる?」


「当たり前じゃない!
何十年でも待ってる…」


がっくり…


これでまた失恋決定。


まぁ、こんな可愛い子
学校の王子様くらいじゃないと
釣り合わないとは思っていたけど


まさか
本当にそれが現実となるとは…


山田さんの時と違って
胸が痛すぎる……


でも山田礼二には逆立ちしても
敵わないや


きっと橘さんを想う気持ちも
この男には敵わない。


彼女のためならこの男は
なんだってするだろーな…


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