陽のあたる場所へ
コンコン!
不穏な空気を破るように、社長室のドアをノックする音が聞こえた。
ドアの方に目をやった龍司は、突然、沙織の腕を掴み、デスクの下に無理矢理押し込んだ。
そして、しゃがみ込んだ姿勢になった沙織の身体を隠すように、椅子に座った。
「えっ?!何なんですか?どうしてこんな所に‥」
訳がわからなくて、机の下から見上げる沙織。
龍司は唇の前に人差し指を立て、無言で「喋るな」という仕種をした。
「お仕置きや反省は、暗くて狭い場所に入れられるのが定番だろ?そこでゆっくり考えてよ」
コンコン!
「社長?」
もう一度ノックの音と、吉沢の声が聞こえた。