好きっぽい★
「びっくりした……」


あたしはまだ驚きが隠せず、興奮気味だった。


「あたし……てっきりお兄さん亡くなってるんだとばっかり思ってたんです。それで……その幽霊に会ったんだって思い込んでました」


「幽霊? なんで?」


「だって、仏間にあった写真……。それに一昨年の夏にいなくなった……って言ってたから」



「へ? 写真?」


一瞬考え込むようなそぶりをしてから、カジ君は「ああ」と呟いた。


「あの写真は兄貴じゃないよ」


「え?」
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