続・生きる。

「…なんか湊はわかる気がする。」


あんまり意外じゃない。


「湊強いからほんと半端じゃなかったよ。」


「哉斗も人のこと言えねーけどな。」


「あはは、俺はケンカ好きだからね。」


「え!?」


ケンカが好きって…。


「暴走族なんてみんな好きでしょ。

今さら驚く?」


颯が言った。


「…たまにみんなが暴走族なの忘れる。」


「まあ俺ら無駄なケンカはしないしね。

ケンカする前に爽が潰す。」


「え、爽が?」


「あいつは怖いからな。

副総長だけある。」


「でも爽が殴ることはめったにねーよ。」


今度は私と颯の会話に湊が入った。


「そうなの?」


「あぁ、あいつは俺のサポートが多い。

俺らが危険な目にあったときは

殴ったりするだろーけどな。」


「ま、俺らがケンカすることなんて

滅多にないから。由茉ちゃんは安心しててよ!」


「俺らの代はこのまま平和に引退できたら

それがいちばんいいけどな。

由茉がきてからずっと平和だし。」


「やりあいたくない訳じゃねーけど

由茉には絶対心配かけるしな。

それだけで済めばいいけど

由茉になんかあったら困るしな。」


「守るために俺らがいるんだけどな。」


哉斗、颯、純、湊の順番に言った。


「でも由茉ちゃんきてからほんとなんにもないよね。

由茉ちゃんのおかげかな。」


哉斗が言った。


「由茉が姫になったことで

一輝さんがずっと目を光らせてるんだよ。

だから俺らのとこに来る前に瞑れる。」


「え?一輝?」


湊の言葉に驚いた。


「一輝さんは誰よりも由茉のこと想ってるからな。」


「あぁ、なるほどね。だからか。」


哉斗が納得したように言った。
< 198 / 953 >

この作品をシェア

pagetop