続・生きる。


「三浦さんには似合わない。

暴走族なんて生きる世界が違うよ。」


「そうかな。

私は湊と別れたとしても

暴走族との付き合いはなくならないと思うけど。

私の兄たちも暴走族の総長だったから。

だからきっと高杉くんじゃ耐えられないよ。

うちの兄たちを。


そろそろいいかな。腕、痛いんだけど。」


「そんなこと言われてもさ…

好きなんだから、仕方ないよね。」


そう言ってまた私を壁に押し付けた。


「ちょ、痛いんだけど

やめてよ。」


私が強気に言うと


「どうする?誰も助けに来ないね。

俺が何をしてもね。」


「…最低ね。

好きな女の子にこういうことする?」


「正確には好きじゃないけどね。

三浦さん美人だし人気あるから

近くにおいといたら自慢になるじゃん。」


「は?なにそれ。

いい加減離してよ。」


「俺けっこうタイプなんだよね。

いいじゃん、俺にしとけば。」


「ちょ、離してよ。

いい加減にして。」


私がそう言うと高杉くんが近づいてきた。


キスされる…!


「え、やだ…やめ「高杉雅樹、女の子を襲う。」


…え?


「いいのー?人気者の高杉くん。

全部とってたけど?」


「…哉斗…みんな…」


「誰も助けに来ないって?

残念だな、俺らは常に見張ってるよ。

由茉に手だすやつがいないかってな。」


湊…


「まさか校内にいるとはね。」


爽…


「女の子を無理矢理しちゃだめでしょ。」


颯…


「湊に敵うと思ってんの?」


純…


「ほらほら、離れて離れて。

早く離れないと湊から拳が飛んでくるよ?」


「…哉斗、なにいってんの。」


「本当のことだよ?

俺も殴りたいもん。」


笑顔で言う哉斗が怖いよ。


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