続・生きる。
「あのさ」
「なに?」
幹部室へつくなり私が話しかけた。
「最近みんな忙しいのはなんで?
やけに哉斗が私に構ってくる理由は?」
私はなんとなくだけど
ずっと気づいていたんだ。
「…11月に如月の総会がある。
その連絡とか準備とか。
俺は忙しくなったりするから
その時哉斗に由茉の相手するようにしてる。
由茉が寂しくならないようにな。
哉斗がいちばん暇だしな。」
と湊が説明した。
「ちょっと湊、俺暇じゃねーし。
いちばんいい役なんだけど。」
「はいはい。」
反抗する哉斗に適当に流す湊。
「総会って?」
「歴代の総長が全員来る。
全員来るのは初めてなんだ。
レアだぞ。
あとは来れる幹部と姫もくる。
俺らの傘下の総長も少しくる。
由茉にも紹介するから。」
「へー、だから忙しいんだ。」
「あぁ、しばらくは続く。ごめんな。」
「ううん、全然いいよ?
哉斗いるし。」
「そうそう、俺いるし!」
「でも総長が全員集まるなんて緊張するね。」
「そうだな。」