続・生きる。
翌朝ー
今日は土曜日で学校はおやすみ。
私は家族みんなでご飯を食べていた。
「そういえば由茉、テスト返ってきたんだって?」
突然お父さんが言った。
「なんで知ってるの?」
「慎一に聞いたんだ。お父さんも見たい。」
「えー…湊ほどできないからね?」
私はご飯を食べ終わったあと
昨日返ってきたテストをもって
リビングへ向かった。
「はい。」
「ありがとう。
……なんだ、けっこうできるじゃないか。
これなら大学も大丈夫そうだな。」
「うん、それは担任にもそう言われてる。」
「安心したよ。
じゃあ父さんと母さんは帰るよ。
仕事もあるし。」
「もう帰るの?早いね…。」
「また遊びに来るさ。
みんな、元気でな。」
お父さんが言った。
「由茉。」
「なに?お母さん。」
「なにがあっても湊くんたちを信じるのよ?」
「……うん。もちろん。」
きっとお母さんもあのこと知ってるんだろうな…。
「なにかあったら連絡しなさいね。
それじゃあタクシー呼んであるから
またね!みんな。」
そう言ってお父さんとお母さんは帰っていった。
本当はお見送りいきたかったけど
お父さんと外で一緒にいるなって
一輝に言われてるから我慢…。
早く湊来ないかなぁ。