続・生きる。



あれから湊が迎えに来て


今哉斗と幹部室で二人きりー…


みんな忙しいみたい。


湊は総長室に籠って勉強して

たまに爽が行くくらい。


ここにいても哉斗以外の人と会うことが

ほとんどないんだ。


「由茉ちゃん、退屈そうだね?」


「……うん。

でも仕方ないから。」


私がわがままいっても仕方ない。


早く受験なんて終わらないかな…


あ、でも終わったらすぐ卒業か…

それはそれでやだな。

高校を卒業して如月を引退したら

こうやって毎日湊に会うこともなくなるのか…。


他の4人だって学部が違うから

なかなか会えないんだろうな。


やっぱり忙しくて寂しいけど

今を大事にしなきゃ。


哉斗が毎日隣にいるのだって

もうそんなに長くはないんだ。


「コーヒー入れるね?」


「うん、ありがと。」


私はキッチンへ向かった。

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