続・生きる。


「和真!お待たせ。つけて?」


今年も点灯は和真。


「じまあいきまーす!」


和真の声と共にツリーが光った。


「うわー…今年のは一段と綺麗。」


「電飾新しく追加したんだ。

和真が頼みにきた。」


「和真好きだよね、こういうの。」


「和真も俺らと引退だしな。

今年はハデにやりたかったんだろ。」


「大地と樹が喜んで飾り付けしてたから

来年はあの二人が仕切るのかな。」


「かもな。」


「そこに私たちがいないのがすごく寂しい。」


「やりたいなら来ればいい。

和真もな。」


「ふふ、そうだね。」


私たちはしばらく眺めて上へ戻った。


湊はまた総長室。


そういえば次の総長って誰なんだろ。

みんなで決めるのかな。


「ねぇ哉斗。次の総長ってどうやって決めるの?」


「総長が決めるよ。

俺らは反対なら口出しするけど

基本は総長が決めたやつがなるな。

幹部もそいつでいいってなったら

下のやつらは文句言えない。

副総長も俺らが決めるよ。

他の次期幹部は次期総長が決める。」


「それっていつ言うの?」


「引退する日、最後の挨拶の時にな。

卒業式の日に俺らは引退するからその日に。」


「そっかぁ…。」


「湊はもう決めてるよ。総長も副総長も。」


「え、そうなの?」


「うん。爽が何も言わないから

きっと爽も同意件なんだろうな。

俺もだけどね。

由茉ちゃんは楽しみにしてて。」

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