続・生きる。

伝説の姫

☆゜+.☆゜+.☆゜+.☆゜+.☆゜+.☆゜+.☆

結月side


「なー、結月。

伝説の姫って知ってるか?」


「伝説の姫~?

なんだよ、それ。

つーかこの忙しいときになんだよ。」



こいつは幼馴染みの愛希。


「もう20年以上前の話だけど。

如月にいた姫だってさ。

この前龍輝さんに聞いた。」



龍輝とは先代の如月の総長。

そして俺のいとこだ。

俺らは龍輝から如月を引き継ぎ

俺は総長、愛希は副総長だ。



「なんで龍輝がそんな前のこと知ってるわけ?」



「龍輝さんは会ったことあるんだと。

それに一輝さんの息子な訳だしな。

20年以上前なら一輝さんが近いだろ。


如月の姫ってさ、基本幹部しか話せねーじゃん。

なんかそれが暗黙の了解っつーか。

愛美もそうだし。」



愛美は愛希の双子の妹で俺の彼女。

つまり今の如月の姫ってことだ。



「でもその伝説の姫は

下のやつらともすげー仲良かったらしいよ。

すげー慕われてたって。

お前一輝さんの甥っ子なわけだし

今度聞いてみろよ。」



「おう、そうするわ。」



「そしたら俺にも教えろよ。

とりあえずその時の如月って

すっげー強かったんだと。

その姫のおかげで。」


へー………


「ねぇ、愛希。

それって私が力不足って言いたいの?」



「まぁ愛美だしな。」



「は!?うざ。」



「兄弟喧嘩は外でやれな。」


そう突っ込んだのはハル。


ここの幹部

愛希、ハル、隼、貴斗はみんな幼馴染み。


まさかここまで一緒とはな。



< 895 / 953 >

この作品をシェア

pagetop