不機嫌な恋なら、先生と

それが大袈裟なことのように感じて「中学の友達に馴染めなかったから、高校は外部に行きたくて、受験したの」と、軽い口調で伝えた。

だけど伝わったのは、もっと重い空気だったみたいで「えっ?もしかして、いじめられてたの?」とより深刻に捉えるから否定した。

「ううん。いじめまでは行かなかったけど、私だけ、遊びに誘われなかったりとかされてたかな。

……されてたって言うのかな?

今思うと、ただ嫌われてただけで、うまく距離をとって付き合ってくれてたようにも思う。

でも、きつかったな、あのときは。学校しかなかったから。

だから、違う高校に行くって決めたの。まあ親にはせっかく中学受験したからって、はじめいい顔されなかったけど、どうにか言いくるめて行かせてもらえた」

遥汰くんは目を丸くしてから、ふっと力を抜いた笑顔になる。

「なつめちゃんって、見かけによらず、強いね」

「ううん。強くないよ。そんな学校生活を送ってるってバレたくなかったし、理由つけてでも逃げ出したかっただけだから。逃げるためなら、全力だった。それしかなかったから」

そこで頼んでいたものが運ばれてきて、しばらく他愛もない話をしながら食事をした。


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