イブにあいましょう
紀章さんと出会ったのは、今から8年前の、私が20歳のときだった。

初めて紀章さんを見たとき、全身に雷が落ちたような衝撃を受けたことを、今でもよく覚えている。
実際、全身がビリビリしたわけじゃあないんだけど・・・教授とおぼしき人と話していた「本田紀章」という存在自体に、なぜかインパクトを受けて。
その時は名前も知らない彼の事を、最初は視線で追って・・・そして自然と彼の方へと歩いていた・・・。

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