イブにあいましょう
「世間知らずって言うより、考えなしだな。その勢いは相変わらずだなぁ」
「あ・・そぉ?ははっ・・とにかく、明日にでも振り込むから心配しないで。それより!私まだ、紀章さんにお礼言ってなかった!この前は、看病してくれて、どうもありがとう・・ございました。本当は空港でお礼言いたかったんだけど、あなたのこと見つけきれなくて。まさかここでまた会えるなんて・・・ごめんなさい」
「あ?なんで謝んだよ」
「だって。オークションに参加してたってことは、紀章さん、彼女を探してたんじゃないの?」
「あぁ・・・そりゃ違うよ。ほら、パリのシンポジウムに行ったって、あの時言ったろ?」
「うん」
「それに関する代金を病院側が全額出す代わりに、病院の宣伝のためにオークションに参加しろと院長から言われてたんだよ。だから渋々。大体、ステージに上がって見世物状態にされた挙句に売られるとか俺の性分じゃねえし。でもシンポジウムは絶対行きたかったからさ、秤にかけて結局負けた」
「そっか」
って、なんで私は「良かったぁ」とか思ってんのよ!?
「あ・・そぉ?ははっ・・とにかく、明日にでも振り込むから心配しないで。それより!私まだ、紀章さんにお礼言ってなかった!この前は、看病してくれて、どうもありがとう・・ございました。本当は空港でお礼言いたかったんだけど、あなたのこと見つけきれなくて。まさかここでまた会えるなんて・・・ごめんなさい」
「あ?なんで謝んだよ」
「だって。オークションに参加してたってことは、紀章さん、彼女を探してたんじゃないの?」
「あぁ・・・そりゃ違うよ。ほら、パリのシンポジウムに行ったって、あの時言ったろ?」
「うん」
「それに関する代金を病院側が全額出す代わりに、病院の宣伝のためにオークションに参加しろと院長から言われてたんだよ。だから渋々。大体、ステージに上がって見世物状態にされた挙句に売られるとか俺の性分じゃねえし。でもシンポジウムは絶対行きたかったからさ、秤にかけて結局負けた」
「そっか」
って、なんで私は「良かったぁ」とか思ってんのよ!?