イブにあいましょう
「あっ、ねえ。今日はこれからどこに行くの?」
「やっぱ俺んちだろ」
「え」
「俺たちの、初にして再デートだぞ?これ」
「そ、そうだけど・・・」
「りさ子、スーツケースん中に着替えあるんだろ?」
「うん」
「だったらまずは俺んち。後でおまえんちに行こ」
「うんっ!」

というわけで、紀章さんが住むマンションへお邪魔した私は、まず彼のベッドで寝かせてもらうことにした。

「時差ぼけだろ?」
「うん。機内でもできるだけ寝てるんだけどね、やっぱり時差ぼけになっちゃうんだよね。ちょっとだけ寝かせて・・・2時間後に起こしてくれる?」
「了解。おやすみ、りさ子」
「おやすみなさぃ・・・」

なんかもう・・・すでに私たち、ここで長年一緒に暮らしてる夫婦みたいな、いや“元”夫婦だけど・・・。
私、この場になじんでるなぁ。
紀章さんと一緒にいることが、ごく自然だよなぁと思いながら、私は眠りについた。

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