恋愛図書館




「マリちゃんが言ってたけど、早坂くんって醤油顔なの?」


「さぁ、自分じゃわかんないけど…
まぁでも、醤油顔って言われる事は多いかな。
つか、なんで苗字呼び?」


「え〜だって!本名ってなんか照れる!
しぃ、仲良くなり始めの新鮮さを楽しみたいのっ」


「さすが、楽しさを見つけるプロだね」


「見習いです!

でも、醤油顔で片付けられるほど爽やかじゃないよねぇ。
優しそうだけど影があって…
クセのある醤油顔?

あっ!カツオ醤油とかは!?」


いや、俺に賛同を求められても…
しかも、散々な言われ様じゃね?

なのに楽しくてしょうがない!


「じゃあカツオ醤油顔でっ!」

そう笑う俺に。


キミの鮮やかな、眩しい笑顔がこだまする。







人を好きになる、つまり恋に落ちると…

こんなにも楽しくて。
その時間は、驚くほど鮮やかだと思った。



俺はホストを辞めて、キミと同棲し始めて…

付き合って1年後、結婚話へと発展した。
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