御曹司と溺甘ルームシェア
寧々の肩に触れようとするじいさんの手を俺はすかさずペシッと払い除ける。

「痛い!」

じいさんが顔をしかめながら呻く。

「このエロじじい!俺の女に勝手に触れないで下さい」

氷のような目でじいさんを突き刺すように睨めば、じいさんは弱々しい老人のフリをした。

「こんなか弱い老人を叩くとはなんと酷い孫じゃ」

叩かれた腕を撫でながら、じいさんは恨ましげに俺を見る。

それで、寧々の同情を誘う気か?

「誰がか弱いんですか?誰が?何でも意のままに出来るくせに」

「だが、お前は操れん」

「良い例外になっているでしょう?それに、寧々は極度の男性アレルギーなんですよ。あなたが触れればじんましんが出て重篤な状態になります。俺の大事な女を殺すおつもりですか?気安く触れないで下さい」
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