御曹司と溺甘ルームシェア
ののちゃんの追求を逃れるため、今度は私から質問した。

「ののちゃんは誰とキスしたいの?」

「え~とね、誰にも言わないって約束してくれる?」

「もちろん」

私が優しく微笑むと、テーブルの向かいの席にいるののちゃんが身を乗りだして耳打ちした。

「翔君だよ」

……げげ、金髪男?

私は目を見開き、少し離れた席にいる金髪男に目をやる。

尾行がバレたと思った奴は、私を見て慌ててシーッと指を立てた。

バカか、こいつ。

とっくにあんたの尾行なんか気づいてるっての。

それにしても……ののちゃんの好きな男が金髪男とはね。

でも……金髪男は眉もキリリとしてて目は切れ長で結構男前だ。

ぶっきらぼうだけど、仕事も真面目にするし、ののちゃんには優しいし……。

何よりこうしてののちゃんを心配して尾行してるのだから、ののちゃんは見る目があるのかもしれない。
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