御曹司と溺甘ルームシェア
学校の成績だって私と同じ中の下だった。

彼女の両親は彼女の将来の婿に期待しているわけだが、如何せん、彼女の男の趣味は悪い。

今まで彼女が付き合った男といえば、ホストとか落ち目のアパレル会社の社長、ジムのインストラクター、テニスのコーチ、歯科医、英会話のアメリカ人講師……など片手で足りないほど。どの男も長続きせず、大抵浮気されて彼女が泣いて別れるパターン。

私が『下らない男だからやめておけば』と忠告しても、彼女は聞く耳持たないのだ。

かくいう私は野々宮寧々、二十八歳、独身。街を歩くとよく芸能プロダクションの人にスカウトされる。

百六十三センチで手足が長く、ブラウンに染めた髪は腰まであって今はシニヨンにしている。

顔は目鼻立ちがはっきりしていて、特にぱっちりした二重の目が私のチャームポイント。

私は大正時代から続く名店、野々宮家具の社長令嬢で役員をしている。

役員といっても名前だけで会社に出勤することはない。まあ、セレブとしてのステイタスの一つだ。
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