御曹司と溺甘ルームシェア
「な、何よ?」

まじまじと顔を見られると落ち着かない。

「ふーん、なるほどね。鷹頼の言った通りだな。手袋した手で触れれば、じんましん出ないのか」

ずいぶん準備がいいなと思ったら、鷹頼からアドバイスを受けてたのか?

「実験しないでよ。相手が手袋してたってじんましんが出る時もあるんだからね。今度は女装でもする気?」

挑戦的な目を向ければ、こいつは小さく頭を振った。

「大事な婚約者のためでもそれは無理だな。俺のプライドが許さない」

お前のプライドなんかどうでもいいわよ!

『大事な婚約者』って言うなら、私のためにそのプライド捨ててみろ!

心の中で悪態をついて、意地悪くクスッと笑う。

「あら残念。冷泉なら女装似合いそうなのに。ところで、一体私をどこへ連れていく気よ?」
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