深夜0時、キミと待ち合わせ。
聞くだけで、自分の足音が行儀の悪いものだと分かる。


3階に上がりきった頃、私の足音の代わりにクスクスと笑い声が耳に届いた。


「めずらしいね、無言ちゃんがダッシュするの」


真夜中くんが、いつもの場所で私を見ていた。


昨日、ふたりきりで会ったばかりなのに。

優しい顔が、懐かしい。


「真夜中くんに……会いたかったから」

「俺も。だからここで待ってた、毎日」
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