誰にでも優しい上司に困惑



「凛花ちゃん、女の話でもしない?男共に聞かれたくない話」



友理ちゃんはこれでもかってくらい
キモ親父みたいにニタニタしている



『友理ちゃん…っ、笑い方っ』


友理ちゃんは開けたばかりのワインボトルと自分と私のグラスを持ち立ち上がった


行くよっ!とソファから移動する
多分、私の部屋に行くんだろう
けど、友理ちゃんと二人だけで話したいって気持ちもあり、私も立ち上がった



友理ちゃんは私の部屋の前で
ここ?と聞いてきた
うん、うん、と頷くと
そのままドアを開けて入っていく


私も続けて入ろうとした時
大智さんがトイレにでも行こうとしたのか、すぐ後ろにいた



「あまり飲みすぎるなよ」


心配するのもわかる
友理ちゃんと二人でかなり飲んでいる



『大丈夫、もし飲みすぎてぶっ倒れても大智さんがいるから』


自分で言って、何言ってるんだろうと思う
多分、酔ってるからだろう



一瞬、驚いた顔をした大智さん
だけど、すぐいつもの顔に戻り


もちろん、と言って
私に優しいキスをした
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