誰にでも優しい上司に困惑


友理ちゃんと連絡先を交換した私
毎日、友理ちゃんと連絡を取るようになり
当たり前のように
大智さんの友達は遊びに来る



「凛花ちゃん、ただいまー」


『純也さん、お帰りなさい。友理ちゃんは8時上がりって言ってましたよ』



毎日友理ちゃんと連絡を取っていることを知っている純也さんは、私に友理ちゃんの帰り時間を確認する


初めはなぜ私に聞くんだ?と思っていたけど、大智さんが何も言わないから
これでいいんだと、納得していた


初めの印象と違い
純也さんは、いたって真面目
話し方や見た目がちょっとチャラそうに見えたけど、実はすごい人だった

純也さんは見た目とは違って
老舗呉服屋の若旦那だった
昔から厳しく躾けられていたためか
オンオフがかなり激しい
そして、弁護士の資格も持っている

昔から何か資格を持ちたい、って思ってたらしく、それなら……って弁護士。


なぜ?と思ったけど、そこは大智さんにもわからないらしい


「何か困ったことがあれば、純也に相談したらいいよ」


大智さんは何気なく言っただろう言葉
私には痛かった……
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