You…
「…うん、わかった。…じゃあ優花、晃置いて先にー…」

「ごめん…!私も今から、職員室に行かないといけなくて…」


優花も顔の前で手を合わせて、申し訳なく謝った。


「あ…、そうなの?」

「…うん。晃くんといっしょに先生に呼ばれてて…」


先生に…?


首を傾げるあたしの頭の上に、大きな手が被さった。


「俺ら、学級委員だから」


見上げると、それは晃の手だった。
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