強引同期が甘く豹変しました
小島ちゃんに対しての印象は、ぶっちゃけ今日までそんなに良くはなかったけれど…
話してみると、わりとちゃんとしてる子で。
お店を出る頃には、私が勝手に思っていた印象とは結構変わっていた。
矢沢が好きな人がいるとか、先に謝っとく、なんて。あんな風に言ったからってのもあるんだろうけど。
彼女からは、いつものあざとさはすっかり消えてしまっていて。
実家に仕送りしてるとか、来月は年の離れた弟を遊園地に連れていくんです、とか。
そんな話を聞いてると、若いのにしっかりしてるんだな、って…関心したり。
「ごちそうさまでした!今日は本当にありがとうございました!」
お店を出た時にはそう言いながら深々と頭を下げてお礼を言ってたし。
「気をつけて帰ってくださいね!」なんて。小島ちゃんの方が結構酔ってる感じだったのに、駅では私たちが電車に乗るまで見送ってくれて。
「あの子、結構いい子だな」
「うん、なんか人懐っこくて可愛いかったよね」
帰りの車内では、電車に揺られながら矢沢ともそんな会話になってた。
人の印象やイメージは、少しのきっかけで良くも悪くも変わるんだなぁ。色々話してみなきゃ、わかんないもんだよなぁ。
窓の向こうをぼんやり見つめながら、なんだかふと、そんなことを思った。