強引同期が甘く豹変しました


それなのに…あの日、あの時、あの瞬間。


「ほんと最悪!あー!本当ありえない!誰かおしぼりとって!」


永井のその言葉で、浮かれていた気持ちが一気に撃沈。

沢から渡されたおしぼりで、やり過ぎじゃね?ってくらい唇をゴシゴシ拭く姿を見ていると、あぁ、こいつそんなに俺のこと拒絶してんだなって。嫌われてたんだって。

ただただショックだった。


別に自慢じゃないけど、小中高大、ずっとモテ期だった。

何人に告られたかも、申し訳ないけど覚えてない。
途中からわからなくなって、数えるのをやめたくらい。

俺が好きになる女は、見事100パーセントの確率で俺のことが好きだったし。恋愛はいつもうまくいっていた。


だから、拒絶反応なんて初体験過ぎて。

社会人になっても続くと過信していたモテ期は、永井のその言葉と共に終了。

初めてフラれたような敗北感も、あの瞬間、味わった。


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