強引同期が甘く豹変しました


「とりあえずカンパーイ!」
「カンパーイ!」

すぐにジョッキを手にして飲みたい雰囲気を醸し出す紀子杉崎カップルにつられ、私と矢沢もジョッキを持ち…本日二度目の乾杯をした。


「って、ちょっと待って。何で二人がここにいるの?」


ビールを一口飲み、二人に交互に目を向ける。
すると目の前に座る矢沢が二人よりも先に口を開いた。


「俺が連絡した」

「はい?」

「や、おまえ家見つかるまでホテル暮らしするとか言ってたしさ、晩飯くらいはみんなで食った方が楽しいかと思って」


…いやいやいや、今その話する?


「えっ?何?凛子ホテル暮らしなんて考えてるの?昨日しばらくはうちに居ればいいって言ったじゃん」

「そうそう!ホテル代もバカになんねえし。あ、昨日ソファで寝にくかったなら今日から俺がソファで寝てもいいから」


その会話じゃ…悟られる…よ…ね。


「ん?昨日って…こいつ、中澤んとこ泊まってたの?」


ほら。超高速でバッチリ悟られたよね。


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