強引同期が甘く豹変しました
「おぅ、泊まってたよ。夜中に二人してすっげー酔っ払って帰ってきてさ」
「焼鳥食べてカラオケ行ってたの、三時まで」
「でっかいスーツケース持ってたから家出でもしたのかと思ったら彼氏と別れたらしくて」
「別れて正解だよー、結婚願望皆無の男なんて一緒にいる意味ないでしょ」
「まぁ、皆無だと厳しいな」
「でしょ?凛子今年30になるんだから。あ、って…私達もか」
テンポよく交わされる、紀子杉崎カップルの会話。
だけどホテルに泊まったなんて矢沢に嘘を言っていた手前、私はそれに割って入ることも出来ず…黙って聞いているしかなかった。
そしてそんな状況の中、カバンの中に入れていた私の携帯が音を鳴らした。
私はゴソゴソとカバンから携帯を取り出し、画面を確認する。
「どうしよう…」
心の声が、思わず口から出ていた。