強引同期が甘く豹変しました
「どした?」
隣にいた紀子がそう言って私の携帯を覗き込む。
「…実家か」
小さく漏れた紀子の声に、私も思わずため息をつく。
「どうしよう…」
「とりあえず出な?何か急用かもしれないし」
「うん…」
そう答えて、私は実家からの電話に出た。
「もしもし」
「あぁ凛子?お母さんだけど」
「うん、どうしたの?」
「彼氏との同棲生活、仲良くやってるかなって思ってね」
なんてバッドタイミングな電話だ。
昨日終わったばかりです、その同棲生活。
「う…うん。仲良く、やってるよ」
こちらも本日二度目。
またしても嘘をついてしまいました。
「そう。それなら良かった。来週ね、美代子叔母さんの還暦祝いで千葉に行くことになって」
「えっ?来週?」
「それで、そのついでに凛子のとこに寄ろうかって今お父さんと話してて」
「あっ…うん…」
「でね、お父さんが…同棲も始めたことだし、来週そっちに行くから、そろそろお付き合いしてる人を紹介しなさいって。凛子に連絡しておけって言うもんだから」
神様…。何でこのタイミングにこの電話なんですかーーー!