御曹司と愛され蜜月ライフ
──……ああ、帰りたい……。
この場に来てから、もう何度頭の中で思ったことだろう。私が帰るんでもいいし、いっそハイツ・オペラが迎えに来てくれてもいい。カモンマイスイートホーム。
仕事上受付嬢なんかやってたりするけど、元来、私はそこまで社交的な方じゃないのだ。女性陣は栗山さん以外知らないお姉さんばかりだし、男性サイドももちろん知ってる人なんているわけなくて。さっきからずーーーっと、ひたすら愛想笑いばかり浮かべてなんとかこの状況をやり過ごしている。
某怪獣たちと戦うM78星雲から来た巨大ヒーローで言えば、登場したその瞬間から胸のカラータイマーがピコンピコンいってる状態だ。ハハン、しょっぱなから帰るまでのカウントダウン中かよ!! もし今日限りでもスペシウム光線が出せるなら思う存分披露してこの場をめちゃくちゃにぶち壊したいよ!!
幸いなことに、私ひとりが女子として機能していないところで合コンとしてはまったく問題なさそうだった。ねぇつまりこれ私別に来なくても良かったパターンだよね?? ね???
恨めしげに栗山さんへ視線を向けてみても、彼女は私の存在なんてすっかり忘れた様子でどこぞのIT系男子との会話に勤しんでいる。なんという理不尽……。
「へーっ! じゃあ撫子ちゃんも、会社の受付嬢やったりしてるんだー?」
「あーハイ……そうですね……」
居酒屋の個室で行われているこの合コンはすでに何度目かの席替えを経て、男女ともにそれなりの盛り上がりを見せていた。
最初に全員自己紹介はしたはずだけど、今隣りから話しかけて来ている男の名前すら思い出せないし。ほんと、私のいる意味とは……?
この場に来てから、もう何度頭の中で思ったことだろう。私が帰るんでもいいし、いっそハイツ・オペラが迎えに来てくれてもいい。カモンマイスイートホーム。
仕事上受付嬢なんかやってたりするけど、元来、私はそこまで社交的な方じゃないのだ。女性陣は栗山さん以外知らないお姉さんばかりだし、男性サイドももちろん知ってる人なんているわけなくて。さっきからずーーーっと、ひたすら愛想笑いばかり浮かべてなんとかこの状況をやり過ごしている。
某怪獣たちと戦うM78星雲から来た巨大ヒーローで言えば、登場したその瞬間から胸のカラータイマーがピコンピコンいってる状態だ。ハハン、しょっぱなから帰るまでのカウントダウン中かよ!! もし今日限りでもスペシウム光線が出せるなら思う存分披露してこの場をめちゃくちゃにぶち壊したいよ!!
幸いなことに、私ひとりが女子として機能していないところで合コンとしてはまったく問題なさそうだった。ねぇつまりこれ私別に来なくても良かったパターンだよね?? ね???
恨めしげに栗山さんへ視線を向けてみても、彼女は私の存在なんてすっかり忘れた様子でどこぞのIT系男子との会話に勤しんでいる。なんという理不尽……。
「へーっ! じゃあ撫子ちゃんも、会社の受付嬢やったりしてるんだー?」
「あーハイ……そうですね……」
居酒屋の個室で行われているこの合コンはすでに何度目かの席替えを経て、男女ともにそれなりの盛り上がりを見せていた。
最初に全員自己紹介はしたはずだけど、今隣りから話しかけて来ている男の名前すら思い出せないし。ほんと、私のいる意味とは……?