御曹司と愛され蜜月ライフ
意外と子ども舌な近衛課長は、きっとおかゆもしっかりめの味付けの方がいいはず。
勝手にそう考えた私はシンプルにお米を煮た白いおかゆではなくて、もうひと工夫加えたものを作ることにした。
幸いと言うべきか、今週は課長の分のごはんを作る機会がなかったから食材はいろいろ余ってる。食欲もありそうだから、ちょっとボリュームがあるものにしよう。
よし、と声には出さず気合いを入れ、おろしていた髪をシュシュでまとめる。
冷蔵庫から鶏むね肉と生姜とたまごと青ねぎ、それから冷凍庫にストックしてあるごはんを取り出し、さっそく調理に取りかかった。
小さな土鍋に水を入れ、沸騰させる間に食材を切っておく。土鍋にごはんを入れたら焦げつかないよう頻繁にかき混ぜて、ある程度のやわらかさになったところでむね肉と生姜を入れた。
お肉に火が通ったら中華だしの素で味付けして溶きたまごを加え、仕上げにごま油を少量まわし入れ青ねぎをちらす。
そうして出来上がったおかゆとコップに入れた水をおぼんに載せ、再び近衛課長の部屋を訪れた。
「おかゆ、持って来ました。熱はどうでしたか?」
どうやら課長は眠ってはいなかったらしい。枕元に座りながら開口1番に訊ねてみれば、「38度4分」とおおよそ元気とはいえないかすれた声が返って来た。
けれども床に置いたおぼんの中身が気になったのか、興味津々といった視線を向けてくる。
「中華風の味付けのおかゆにしてみました。食べられそうです?」
「食べる。いいにおいだな」
布団の上で半身を起こし、課長が相好を崩した。
食欲があるのはいいことだ。土鍋からおかゆをよそった器に匙を入れて渡そうとしたら、なんだか不満げな眼差しが私を見つめて来る。
勝手にそう考えた私はシンプルにお米を煮た白いおかゆではなくて、もうひと工夫加えたものを作ることにした。
幸いと言うべきか、今週は課長の分のごはんを作る機会がなかったから食材はいろいろ余ってる。食欲もありそうだから、ちょっとボリュームがあるものにしよう。
よし、と声には出さず気合いを入れ、おろしていた髪をシュシュでまとめる。
冷蔵庫から鶏むね肉と生姜とたまごと青ねぎ、それから冷凍庫にストックしてあるごはんを取り出し、さっそく調理に取りかかった。
小さな土鍋に水を入れ、沸騰させる間に食材を切っておく。土鍋にごはんを入れたら焦げつかないよう頻繁にかき混ぜて、ある程度のやわらかさになったところでむね肉と生姜を入れた。
お肉に火が通ったら中華だしの素で味付けして溶きたまごを加え、仕上げにごま油を少量まわし入れ青ねぎをちらす。
そうして出来上がったおかゆとコップに入れた水をおぼんに載せ、再び近衛課長の部屋を訪れた。
「おかゆ、持って来ました。熱はどうでしたか?」
どうやら課長は眠ってはいなかったらしい。枕元に座りながら開口1番に訊ねてみれば、「38度4分」とおおよそ元気とはいえないかすれた声が返って来た。
けれども床に置いたおぼんの中身が気になったのか、興味津々といった視線を向けてくる。
「中華風の味付けのおかゆにしてみました。食べられそうです?」
「食べる。いいにおいだな」
布団の上で半身を起こし、課長が相好を崩した。
食欲があるのはいいことだ。土鍋からおかゆをよそった器に匙を入れて渡そうとしたら、なんだか不満げな眼差しが私を見つめて来る。