バンテスト魔法書の保持者
プロローグ
教会の子
魔法が当たり前のように存在する世界。
妖精や精霊、魔獣などの生き物があちこちにいる。
王族、貴族、平民、奴隷。
人、獣人、人魚
動物、魔獣、聖獣
神、邪神
妖怪、妖、幽霊、悪霊
いろんな者が海、空、陸、世界中に存在する。
そんなこの世界に生きる、ある少女を中心とした物語。
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海に面した小さな国、ホルラン国。
漁業がさかんで、街が1つしかないが平和な街だ。
そんな国の中にある、海に面した小さな教会がある。
その教会の図書室で本を読んでいる少女が1人いた。
とても珍しい、複数の色が入っている髪をしている。
目に付くのは美しい水色だが、肩あたりからグラデーションで桜色、黄色、薄黄緑色となっている。
縛られることのない髪の色素は普通より薄くてとても長く、太ももより長いくらいでとてもサラサラとしている。
本に向いている瞳の色は美しい金色だ。
大きな瞳に桜色の唇。
まだ少し幼さの残る顔立ち。
可愛くもあり、美しくもある、誰もが認める美少女である。
名は『リューラ』 年は14歳
10歳の時に教会にやってきた。
学校に通っておらず、教会で勉強をしている。
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