バンテスト魔法書の保持者
モニターに書かれていることに、コロシアム全体がざわめきだした。


上級クラス以上は本業の魔法使いでも難しいこと。


それを学生がこなしてしまうことは、とても凄いことだから。


‥‥‥ミネアの求めるものは自由、か。


妖精が従うくらいだし、嘘ではないだろう。


上位妖精は人の心を読む力があり、下位の妖精でも本能的にわかるそうだ。


でも、確かミネアは一族の末っ子だが、その才故に王位後継者だったはず。


王位から逃げることなんか出来るのかな?


「3番の方‥‥‥‥」


次にまた生徒がコロシアムの中央に立つ。


私ももう直ぐだな~


『リューラ』


(ん?ルクス?)


突然、ルクスが心話をしてきた。


契約を交わした使い魔と一定以上の絆が出来れば誰でもできるもの。


学園じゃあ、あまりしてこなかったのに。


珍しいな‥‥‥‥


(何?)


『王族が近くにいるだろ。大丈夫か?』


(‥‥‥制御してる、から)


『そうか。じゃあいいんだが‥‥‥使い魔召喚は感情も深く関わってくる。楽にしてろ』


(それは‥‥‥無理)


『だろうな。リオウの近くに行け』


(いるよ?)


『0距離にしておけ。感情を制御しすぎるとお前が壊れる』


(‥‥‥わかった)


ルクスの言葉に従い、リオウの腕を叩いた。


「どうした?」


「手、繋ぐ」


ザワッと全員の視線を感じる。


だけどそれを無視して、リオウの手を取った。
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