バンテスト魔法書の保持者
第1章  学園入学編

入学初日

ハンラルト国。


世界有数の大国で、大きさは第3位。


国の中心は都会で、賑やかな街。


そのほかの街も村も、どこも活気のあるところが多く、国の中では1番平和といってもいい。


しかし、ハンラルト国は危険な森などが多いため、魔獣などの被害が多いらしい。


そのため、ほとんどの街には王族が直々に結界を張っている。


ハンラルト学園は、そんなハンラルト国の中心付近にある。


で、この教会のあるホルラン国は、ハンラルト国とつながっている。


まぁ国境で別れているのだが、この教会が西側でハンラルト学園は東側だ。


今日、私とリオウはハンラルト国に向かう。


「リューラ!リオウ!頑張ってね!」


「リューラ姉ちゃん!リオウ兄ちゃん!また近いうちに帰ってきてね!」


シスター達と子供達とディライ司教が見送りにきてくれた。


私とリオウは、真新しい制服に身を包んでいる。


そして私は、グラデーションカラーの髪を全て水色にして、瞳は青になっている。


「リューラちゃん、リオウ君、ここは君達の家だから、いつでも帰ってきていいんだよ」


「ありがとうございます、ディライ司教」


「ん、頑張る」


そういうと、ディライ司教が私達のそばにやってきた。


「リューラちゃん」


「???」


「君の中に眠っている力は膨大で危険だ。君の力を狙ってくるやからは沢山いる。気をつけるんだよ」


「(コクリ)」


「リオウ君、君も貴族や王族には気をつけたまえ。君もその身に大きな力を宿しているのだから。そして‥‥‥リューラちゃんを頼んだよ」


「はい」


『いってらっしゃい!!』


皆の声が心に響いた。


涙を浮かべている人もいるけど、皆笑顔で見送ってくれる。


「「いってきます」」


その言葉を最後に、私とリオウは教会を出た。

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