あいつ等×バカ
…そこにいた全員が、声を揃えた。
「…裕也?」
「なにゆーてんねん!?」
仲間の2人も眉をしかめている。
もちろん、あたしは口を開けて裕也って奴の言葉を理解しようと頭を回転させる。
…今あたし…この人のこと背負い投げしたよな?
…やのになんで惚れられてんの!?
「…めっちゃ最強やんけ!!背負い投げやぞ!?」
今まで、ぼーっとしていた裕也くんが声をあげた。
その言葉に、あたしよりも先に反応する翔。
「あ…」
「こいつ昔、空手とか柔道で鍛えとったからなぁ」
…そう。
家は男兄弟ばかりなため、あたしもそっち系の習い事ばかりしていた。
翔とも仲良かったから、同じとこ通ったりして。
…だからこんなに女の子らしくないんだって?
うるさいっ!!(笑)
「…俺、こんなんされたん初めてや。…マジかっこいい。惚れた。…ってことでよろしく。」
…スッと立ち上がって、あたしの頭をポンッと叩いて教室を出て行った裕也くん。
…いやいやいやいやっ(笑)