マタアソボウネ
そして、私はリビングを出て玄関の先にある階段を上り、一番奥の部屋に入った。
そして、部屋に入るやいなや、ベッドに飛び込んだ。
「ずっと疑問だった。私しか居ないのに1つ部屋がある事……。それが私の妹の部屋だったなんて。入っていいかな……?うう」
そして、起き上がり部屋を出て隣にある部屋に入った。
「私と似てる……ううん。同じ部屋……」
私は入口で佇んでいると、人影が写った。私と同じ顔。でも幼い。
「美神……?」
「麗神!!いつぶりかなぁ?美神ね、ずっとこの部屋で待ってた!来るの遅いよぅ」
とても明るい声で私とは正反対。いつしか私が変わってしまったのかと考えてしまう。
「ずっと、お母さんに入るなって言われてたから……。ごめんね」
「泣いてるの??」
「うん……。私、私……」
「落ち着いてよぉ。聞こえないよぉ」
「私ね、妹がいるってこと…知らなかった……。だから、だから……」
「お母さんがね、そうしたんだよ……幼い私と麗神の為に」
「…」
「辛い思いをして欲しくないって、生き残った麗神に。きっと……。でも、お母さん教えてくれた。だから、いいじゃん。私は麗神が来てくれて、嬉しかった!安心して呪子のとこにいれるよ」
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