溺愛伯爵さまが離してくれません!
「もう・・・伯爵さまったら・・・」

「だからさ、カイルの傍にずっといてやってくれな。アイツ、姉ちゃんがいないと何にも出来ない奴だから。でも姉ちゃんの為なら何でも出来ちゃう、そういう奴。だからもう、カイルの前からいなくなるような真似、すんなよ」

リュリの言葉に、ドキッと心臓が跳ねてしまいます。

「リュリは知って・・・?」

「俺だけ、な。当たり前だろ?カイルと仲いいんだから知ってるよそのくらい。・・・まあ、父さん達にはこれからも言わないけどさ。そういう事だからよろしく頼むよ、姉ちゃん。アイツ落ち込むと泣いちゃってどうしょうもないから」

そう言って、少し意地悪そうな笑みを浮かべると、部屋から出ていきました。



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