溺愛伯爵さまが離してくれません!
いつから?
いつからここに来て私を見ていたのかしら?
ああもう、なんて失態!こんな姿を見られたくはなかったのに!!

「着替えますから、部屋から出て行ってくださいっ・・・!」

「あ、そうだね、ゴメン。部屋で待っているから準備出来たら来てね」

そう言うと、伯爵さまは部屋の入口へと歩いて行かれました。
そして、部屋の入口まで行くと、こちらを振り向きます。

「そうだ。昨日言い忘れてたんだけど、リーナの今後のこと、もう心配する必要はないからね」

「・・・え?」

「結婚相手だよ。リーナは結婚したいんだろう?僕が君に相応しい相手を捜してあげる。だから心配しないで」

伯爵さまが、私の結婚相手を捜す・・・!?
嘘!なんでそんな・・・!!

「ちょ、伯爵さまっ・・・!!」

呼び止めようとそう声を上げたのですが、伯爵様はそれだけ言うと、部屋から出られてしまいます。
残された私はそのままその場で動く事が出来ず、ただ茫然としていました。

どうして・・・。
どうしてそんな余計な事を・・・!!

足元から地面が崩れていく感覚。

私の心の中は、まさに地獄へと落とされたような、そんな感覚に陥ってしまったのでした。
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