溺愛伯爵さまが離してくれません!
「あと一年、あと一年すれば僕も22だ。そうすれば堂々と想いを伝えることが出来る。それまでなんとか今の状態を維持したいんだ。けど・・・」

「思ったよりもあちらが先に行動してしまったんだな?」

「ああ、これについては予定外だった。まさか両親が乗り出すとはね。しかも紹介した男の駄目っぷりと言ったら・・・。調べれば出てくる悪行の数々。外面だけはいい男だったから騙されたんだな。あんなところに嫁に行っても幸せになんてなれない」

なんとか寸でで止めさせる事が出来たからいいものの、あのまま縁談が進んでいったならと考えただけでもぞっとする。
だからリーナの父には言っておいたんだ、私がリーナの相手を探すから手を出すな、と。
もちろんリーナにも同じ事を言った。
結婚をしたいのなら、僕がその夢をかなえてあげるからそれまで待っていて欲しい、そんな意味を込めて。

まあ、探すわけなんてないんだけれど。
言うべき時が来たら、相手は僕だ、といえば言いだけ。

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